私のジェンダー観

私は身近な方にこの分野を専門にされている方が多く、また、この様なイベントや講演に参加する機会が多いという恵まれた環境に居る。しかし、現在においても男性学ジェンダーについての知識がまだまだ未熟であるのは、私自身こうした問題に対し明確なビジョンが描けていないためである。


つまり、女性/男性というセックスやジェンダーとどう向き合うべきかという点に答えが出さないためである。私は女性と男性は同じではないと考えている。正確に言うならば、セックスというレベルで女性的/男性的傾向により個々異なっていると考えている。しかし同時にそうした女性的/男性的傾向は外性器や妊娠等により明確な差や区別が生まれる場合もあり、そうして点と前述の考えとの折衷という点で不明瞭なものとなっている。これがそのまま、私のこうした分野の問題に対する姿勢にも現れているであろう。


しかし、ジェンダー問題に対する姿勢において、ある一点だけは明確なものを持っている。それは、旧来の日本におけるジェンダー観が現在において利する点は何一つないという事である。むしろ、そうした考え方が少子化問題や女性の社会進出・雇用問題等を引き起こしたと考えている。


少し論がずれるかもしれないが、何故少子化が進んでいるのか?答えは明確である。社会的に産めないからである。単純に言うと子どもを育てる時間やお金が心許ない為である。子どもはお金で育てるものではないが、お金が無ければ”まともに”育てられないという風潮がある。ここで女性の社会進出や雇用問題と関わってくるが、現在純粋な専業主婦はどのくらいおられるのであろう?詳しいデータは知らないがパート等を含めるとかなりの数の方が働いておれるのではないか?そして、そうした方々が出産や育児に専念される場合、この期間に保障(補償?)を受けられる方が何%おられるか?


現在、なお旧来のジェンダー観を主張される方々の生活や資産を見れば、何が世迷い事が明らかになるのではないだろうか?